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俊之 赤井

大変派ピン芸人

昨日久々に200万で購入した羽ばたく翼をクローゼットから引っ張り出してきて、稼働させた。

これがまあ大変で、組み立てやバラしに各20〜30分かかり、スタッフさんやマネージャーを困らせるんだけども。まだ10万分も使ってないのでもっと使っていきたいんだけども。


ZAZYをやり始めて、12年になるんだけども、8年目くらいのころかな。ZAZYという世間的に言う個性派ピン芸人をやっていく上で、ある2つの明確な指標ができた気がする。



一つは、ZAZYは足し算、課金ゲーだということ。

衣装でもなんでも、ブーツを高くしたり羽根を生やしたり、とにかく足して足して、やかましく、立体感を増していく。


和食とかではなくフレンチね。和食は引き算らしい。いらない味を引いていって素材の味をより引き出していく一方、フレンチは素材をいっぱい足して足して味の総合力みたいなのを作っていく。


衣装とか見た目だけでなく、多分ネタもそうね。

M-1戦士とかって実は尺も限られてるし、予選の審査員に評価されやすいのは引き算のネタだったりするのね。いらない箇所を台本から無くしていって、フリの部分を強くして、一つのボケを際立たしていく作業。だから最近の漫才とかって引き算が多いのよ。


でも、ZAZYってほら?足し算じゃない?笑。詳しくは言わないけど。笑



そしてZAZYをやっていて気付いたこと2つ目は、大変なことをやれば余裕で個性的になれるっていうことね。これは、個性的になるには、みたいな薄い本書けるくらいの真理だと思うんだけど。


個性的って、つまりは皆と違うことをやる皆と違う生き方をするってことなんだけど、それってやっぱり大変なのよ。精神的にマイノリティだから大変とかいう意味じゃなく、物理的にね。


例えば、全身ピアス人間なんて大変でしょ?だからやってない人が多い。

個性的なカラフルなファッションも買うのが難しいから少ないんだよ。カラフルなファッションがユニクロとか他の服屋さんでもマネキンとかがめちゃくちゃ着ててセンスもいらず買いやすく、今のマネキンが着てるようなファッションが買い辛かったら、みんなカラフルになってるよ。



少ないから、大変じゃないの。大変だから、少ないの。

師匠に怒られるかもだけど、なんでよしもとに、コンビ芸人が多くてピン芸人が少ないかもそう。ピン芸人のほうが大変だから少ないの。

コントが漫才に比べて少ないのも、準備やリハーサルがいるから少ないの。



黒髪短髪より金髪ロン毛、スニーカーより18センチヒール、羽根無しより羽根有りが簡単だったら、世の中のほとんどZAZYになっていると思う。





人間の欲望により、世の中、より簡単により便利に収斂していく。


だから、逆にすれば、個性なんて簡単に出せるんだよ。


5年前くらいにこれに気付いて、コロナの時くらいから、ずっと不便とか大変にアンテナを張っている。



だから、羽根もどんどんデカくなるし、ヒールもどんどん高くなる。大変だけど。




動く羽根の制作費が200万円です!って言われた時は、払えるか!!と思ったのと同時にラッキー!みたいな気持ちが多少あったよね。そんな大変なこと誰も絶対やらないから。動く羽根を自前で持ってるライバルなんて暫くは絶対に出てこないから。






以前、マネージャーがぽろっと「ZAZYってほんと大変ですね」と溢したことがある。

本当にマネージメントする側には申し訳ないけども、だって大変なほう大変なほうに動いてるんだから仕方ない笑。(いつもありがとうございます)



だから、皆様、世の中の大変そうなことがあればZAZYにご一報ください。それを取り入れて、より大変な(個性的な)芸人になるやもしれません。

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